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湘南お店情報

鵠沼海岸駅の売店「comad(コマド)」から湘南の魅力を発信!
2022.03.24

みなさんこんにちは!

「おいしいもの」「たのしいこと」が大好きな藤沢在住のライター・たかはしゆかです。地元LOVEの精神とたゆまぬ好奇心をモットーに、わくわくする湘南の情報をお伝えしていきます♪

いつも変わらず駅にあった売店も、いつのまにか閉じていたり大手コンビニエンスストアに変わったり…と、時代と共にその姿を変えています。
鵠沼海岸駅もその一つ。今から4年ほど前に小田急ショップが撤退し、しばらくシャッターが下りたままの風景が続きました。その場所に「comad(コマド)」が誕生したのが2020年9月。オープン以来駅の売店として、地元のおいしいもの、ちょっと気の利いた手土産が見つかるお店として、地域の皆さんに愛されています。 

 

不動産会社として仲介するはずが自分がオーナーに⁉

オーナーの穴水大介さん(45)は地元鵠沼育ち。普段利用する最寄りの鵠沼海岸駅を通る度に、長い間シャッターが下りて空き店舗となっている一角が気になっていたといいます。そんな折に、知人の紹介で不動産業を営んでいた穴水さんに入居テナントについての相談が舞い込みます
しかし、入居を希望する人がいても条件などの相違で折り合いがつかずに難航…。そうこうしている内に「穴水さんがやってみませんか?」と話は思わぬ方向へ…(笑)。

過去にはコワーキングスペースなどの主催経験もあり、他のイベントなどを通じて『人との交流は面白い』と感じていた穴水さん。周りでだれもやっていない、前例のない「駅の売店」作りに手探りで取り組むことになりました。

鵠沼小学校・中学校に通っていた生粋の地元っ子の穴水大介さん

 

「駅の売店」だからできること

取材に伺ったのは平日の昼下がり。上りと下りの電車に合わせて、お店の前を年齢問わずに多くの地元の人が通りかかります。
この日は、ご近所に住む女性2人が愛犬のお散歩途中に立ち寄る場面も。
リードに繋がれたワンちゃんたちと一緒に、ショーケースに近寄って「今日は何があるのかしら~?」とスタッフに声を掛けていました。そんな気軽に会話ができるのも、ドアもなく、道に面した“売店”ならではの光景ですよね。

ほかにも、「朝投稿されたインスタで見たんだけど、あのケーキまだある?」と急ぎ足で聞いてくる人や、「穴水さん、こっちにいるって聞いたんで顔出しました~」と電車に乗る前に立ち寄る仕事関係の人など、みなさんにとって電車利用のついでにフラッと立ち寄れる場所のようです。

ショーケースには、ご飯ものからスイーツまでさまざまな商品が並びます

ワンちゃんたちもキョロキョロと興味津々!?

「味見してみる?」と小麦のみで作られたクッキーを差し出す穴水さん

 

商品のセレクトは“ご縁”

お店で並ぶ商品は、湘南を中心に近隣地域のもの。おにぎりやお弁当、パンにスイーツ、カレー粉に調味料、ドリンクにアイスクリームなどラインナップは多彩。どれも作り手の顔が見え、想いがたっぷり詰まったものだと感じるものばかり!
地元に住んでいても、なかなかお目にかかれないアイテムや魅力的なものがたくさんあって購買意欲がウズウズ…(笑)。

取り扱うきっかけは売り込みだったり、知り合いの紹介だったり、取り引きのある方からの繋がりだったりとさまざまなんだとか。「それらのめぐり合わせの“化学反応”も楽しいんですよね」と、やはり人との関わりを大事にする穴水さんの姿勢を感じました。

納品されるタイミングによって出会える商品が違うのも楽しみ

この日は季節や飲むシーンによって異なるブレンドになっている薬膳茶が店頭に

 

鵠沼という土地で住まう人たちに愛されるお店

鵠沼海岸駅の1日の平均乗降人数はおよそ1.5万人。特に通勤や通学の朝の時間帯の利用客が多いので、お店の開店時間は朝7時。
今では、朝の利用客も増えて地元住民にすっかり定着しています。

鵠沼の土地柄を聞くと「あったかいお客さんが多いですね。困った人がいるとほうって置けないというか…思わず声を掛けちゃう人が多い(笑)」。

この日スタッフとして勤務していたユカさんは、2年前に湘南に越して来た移住組。「越す前のイメージに比べて、町の人たちのコミュニティが思った以上にある地域だと感じました」と実際に暮らしてみて感じた印象を話してくれました。
元々はお客さんとして通っていましたが、「いつのまにか外から中の人になってました(笑)。扱っているものがどれも良くて、友達にすすめたいものばかりでお土産としてもよく利用してます。ここで働くことができて幸せだなって思ってます!」と鵠沼ライフを存分に満喫している様子が伝わってきて、こちらも思わず笑顔になってしまいました。

「自分も気に入っている商品に囲まれて働くって気持ちいい!」とスタッフのユカさん

 

夜の売店の顔は「おでん」

平日の朝から夕方は売店としての営業の一方で、夕方から夜にかけては別の一面を持っているというからびっくり。
その名も「鵠沼おでん」。出汁のおいしい香りに思わず立ち寄ってしまいそうですよね。
お鍋持参で買いに来る地元のお客さまも多いとか。
しかも「具の色合い考えて、オマケで追加しときますね~」なんて店主からのうれしいサービスもあるんだとか!

ほかにも曜日によって違う夜の顔があるんだそう。
夜&週末限定のPOPUP店のイベント営業などの詳細はInstagramなどでチェックしてくださいね。

日中とは違う印象となる夜の駅舎

電車を降りれば、やさしい出汁の香りが漂います

 

comadを通じて地域を活性していきたい

冒頭でも触れましたが、本業は不動産業の穴水さん。
「地域が良くなれば、自ずと不動産市況も良くなるんですよね。なので、鵠沼がより魅力的で活気のある街になって欲しい!という想いがあります。駅の売店・comadを通じて、地域活性に少しでもお役に立てれば、と思っています」。

誰もがイメージする「売店」の枠に留まらずに、新しい仕掛けを次々と展開する穴水さん。
次はどんな商品や人に出会えるのかな?と、これからも訪れる人たちにワクワクを提供してくださいね!

これからも鵠沼&湘南の魅力発信に期待しています!

 

 

 

 

 

 

鵠沼海岸駅の売店 comad(コマド)

神奈川県鵠沼海岸2‐4‐10(鵠沼海岸駅直結)

OPEN 7:00~16:00(売り切れ次第終了)

夜の営業やPOPUP店などの最新情報は、インスタグラム@comad_ kugenumakaiganでチェックを。

 

たかはしゆか
ライター&イラストレーター。生まれも育ちも藤沢という生粋の湘南人でありながら、太陽と海が苦手な夜行性。日常に散りばめられている「おいしいもの」「たのしいこと」を探してあっちこっちに出没しては、人脈を広げる活動にも余念がないちびっ子アラフォー。好きなものは旅、こけし、落語、納豆、カツオ、アルコール全般です。